思いつき企画「俺が泊まるビジホ」番外編・「じゃあコミケ(有明行き)の時どこ泊まるよ?」サークル参加向け
まぁさすがにこの時期になると夏コミ合わせの宿はいい物件からどんどん埋まってるけどさー。
カタログ発売で冬コミの日程が公になったことだし、冬以降に向けての宿選びの参考になればと。
ちなみにコミックマーケット89は2015年12月29日(火)30日(水)31日(木)の開催。
一般的に宿の予約は3ヶ月前くらいからなんで、9月に入ったら当落に関わらず予約だけはしといた方がいい。
今回はサークル者向けの選び方。
次回は一般向けの宿選びを、そして最後は具体的におススメの地区(最寄り駅)をあげてみようかと。
●大前提として
おすすめの宿なんかはこのサイトを参照した方がいい。
利用者の間で40スレ以上かけて集積された「ナマの情報」だからね。
逆に言うと、ここに載ってる宿は争奪戦になりやすいってことでもあるんだが。
●んで、どうやって宿決めるよ?
まず泊まる地区(最寄り駅)を決めてから「じゃらん」とか「楽天トラベル」とか、ふだん自分が使ってる旅行サイトで検索して取るのが基本かなぁと。
飛行機を使う人は往復券と宿がセットになったビジネスパックを使う手もある。
この場合は選べる宿が限定されるんで、別に口コミなどを検索して利便性を確認する必要がある。
ここで注意すべき点は宿の場所と、宿周辺の環境。
●宿の場所は?
サークル入場の時間は朝の7時30分から9時まで。
自力搬入や宅配便受け取り、見本誌提出してスペースの準備まで考えると、遅くとも8時くらいには会場へ着いといた方が無難。
宿の場所の条件はまず「この入場時間内に東京ビッグサイトへ着けること」。
あとは当日夜の打ち上げ会場とか、イベントが終わって地元へ帰る(疲れがピークに来てる)ときの交通の便を考慮すればいい。
ビッグサイトへの交通手段は「ゆりかもめ」か「りんかい線」。あとはタクシーで近くまで乗りつけるか。
電車利用なら、それぞれに直通か、1回の乗り換えで済むのが理想。
なお2回乗り換えまで許容すれば23区内、ほぼどの駅でも大丈夫になります。
ゆりかもめ利用
・新橋駅周辺(ゆりかもめ直通)
・JR山手線、JR京浜東北線、都営地下鉄浅草線、東京メトロ銀座線(新橋で乗り換え)
・東京メトロ有楽町線(豊洲で乗り換え)
りんかい線利用
・JR山手線(大崎で乗り換え)
・JR京葉線(新木場で乗り換え)
だいたいこのへんの路線の駅周辺に宿を取れば大丈夫かと。
アクセス案内で「駅から5分以内」の宿をチョイス。
宿の最寄り駅から会場までのおよその所要時間は「乗換案内」などで調べる。
ゆりかもめは1編成あたりの輸送力が弱いので、駅での乗り換えに時間が掛かると思っておいた方がいい。
●宿周辺の設備は?
注意するのは次の点。
・駅から宿までの道が平坦かどうか。
特に自力搬入の人は、Googleのストリートビューなどで確認しておいた方がいい。
通り道に坂があると、カートを使ってても荷物運びがたいへん。
駅から宿が上り坂だと、最初に荷物抱えて着いた時と会場から荷物抱えての帰りがきつい。
…更に在庫を抱えての帰りだったりするともうね(白目
この場合は会場から宅配便で家へ送っちゃった方がいいですが。
駅から宿が下りの場合、逆に駅へ行く時が上り坂になるので当日朝から死ねます。
他に「階段を使わないようにすると遠回り」てのも落とし穴としてあったりする。
・駅から宿までの道に、どんな店が、どのくらいあるか。
なにはなくともコンビニ。
ビジホならホテル直結で併設されてるところもあるけど、できれば品揃えを確認できるよう、チェーン別で複数あった方がいい。
特に夏は「凍らせたペットボトル」が売られているかが重要だったり。
前日夜に1本買って、部屋の冷蔵庫に入れておくと翌朝には飲める程度に溶けてる。
当日朝に同じのを1本買っていけば、継ぎ足しながら冷たいのが飲める。
宿の近くにあると便利なのが100円ショップ。
コインケースなどの小物類は会場で結構役立つ。
これらは地元で買ってくるのがベストだけど、忘れたり不足しても調達できる点は楽。
キンコーズみたいなビジネスコンビニも、近所にあると便利。ギリギリで会場配付のペーパーやらコピ本なんか作る人は特に。
まぁペーパーくらいならセブンのネットプリントでもいいと思う。
あとは宿の近くで薬局を1軒知っておくと安心。
簡単な常備薬や絆創膏程度ならホテルのフロントでもらえるけど。
●宿自体の設備で気をつける点は?
室内およびホテル内の設備について。
・部屋に洗濯機、あるいはホテル内にコインランドリーがあるか。
これは日程的に長く(3泊以上)泊まる人には必須かと。
衣類の荷物をなるべく減らしたいのもだけど、帰るまで洗濯できないのはきつい。
部屋に洗濯乾燥機が付いてる場合は毎日使った方がいい。
コインランドリーなら、だいたい2日分溜まったら洗濯機使用を推奨。
・部屋で無線LANが使えるか。
このご時勢、有線LANはさすがにほとんどのビジホで使えるようになってる。
あとは客室内で無線LANが使えるかどうか。スマホやタブレットは通常こっちを使うので。
web版のカタログを使う人は特に要確認。
部屋に無線LANが来ていなかった時のため、室内の有線LANポートに繋げられるポータブル無線ルーターを持っていくと吉。
・加湿機の有無。部屋になければフロントで借りられるかどうか。
ビジネスホテルの室内ってかなり乾燥してるんで、加湿器がないとノドをやられます。これマジ。
最近は部屋に備え付けのところも増えてるし、フロントで無料貸し出ししてるところもある。
このへんの情報はだいたいホームページには書いてあるんで事前に確認しとく。
・朝食を付けるかどうか。
無料の場合は問題ないけど、オプションの時は朝食の提供時間をチェック。
自分が宿の朝食を利用したときでも、会場到着に間に合うかどうか確認しておく。
時間に余裕がないようなら朝食なしプランにして、コンビニで前日夜に買い込んでおくか、朝早く出てどこか24時間営業の店で朝定食を採る。
だいたいこのくらいがチェック項目かなぁと。
次回は一般参加者、いわゆる「買い手」向けでやります。
劇場アニメ映画「この世界の片隅に」製作支援ミーティング in 大阪
大阪・大東市で開催された、劇場アニメ映画「この世界の片隅に」の製作支援ミーティングに行ってきた。
会場は市民会館2階のホール。入口前にはすずさんと重巡青葉のポスター2枚。
受付後、ブックレットとサポーター証の缶バッジをいただいて場内へ。
ステージ前で、原作カットと並べて作中の美術デザイン等を展示。
再現度もだけど検証がすごい。
下手側に青葉のポスターパネルが飾られてて、その上にポストイットで応援メッセージを貼り付けられるようになってた。
向かって右に、前日の広島で集まったメッセージが貼られたボードがあって、左のポスターを大阪の参加者で埋める格好。
俺も一筆書かせていただきました。
中央やや後ろ寄りに着席。場内はだいたい200人弱かな。
14時、定刻になり開始。登壇者の自己紹介後、現在の進捗状況について報告。
脚本と絵コンテは終了、先行していた原画は4割ほど。
ファンド成立後にスタッフを増員して、今は美術専任の人間が入って動いてる。
キャストについては秋にオーディションを行なって年内に決定。
映画の完成は2016年6月で、2016年10月の公開を予定している。
出資者についても簡単に説明があった。
関西圏在住の出資者は250人くらい。てことは8割が来てる計算か。
全体3,374人のうち、男性が75~6%くらい。
「決して男性向けの内容じゃないと思うんだけどねぇ(苦笑)」
また年齢のボリュームゾーンは42歳とのこと。
「決して42歳向けの内容じゃないと思うんだけどねぇ(苦笑)」
…そんな話を聴く42歳男性であった。
続いて片渕監督による解説とパイロットフィルム上映。
この日の解説テーマは「クリスマス」と「すずさんの服装」について。
監督の前作「マイマイ新子」では昭和30年ごろの「田舎の幼少期」が描かれた。
そこは監督自身の幼少期から10年ほどさかのぼった時代だったけど、地続きのものとして想像できた。
でも更に10年前、昭和20年前後となると、急に断絶した感覚になる。
実際、そんなに変わるもんじゃなかったはず。その例として出てきたのがクリスマス。
クリスマスのサンタクロースは戦前、大正時代から浸透してた。
海軍のお偉いさん方も、クリスマスパーティーを開催した記録が残ってる。
クリスマスセールの企業広告とか、モールでできたサンタの飾り物とかの写真を提示
太平洋戦争が始まっても、最初の2年くらいは家にサンタが来てたらしい。
昭和18年に「今年からサンタは来なくなった。代わりに大黒様がプレゼントを持ってくる」てな話が記録に残ってるそうで。
で、なんでこのクリスマスの話が出たかというと、本編の冒頭にあたる「冬の記憶」に関わる。
原作だとこれは昭和9年1月、すずさんが広島の繁華街へ卸の海苔を届けに行く話しなんだけど。
この前年、昭和8年に皇太子(今上天皇)が生まれてるから、翌1月の繁華街なら誕生祝賀で盛り上がってるはずだと。
その風景に関する資料が集まらないので、このエピソードの時期を前倒しして「昭和8年12月22日」に設定した、と。
そうすると「昭和8年のクリスマス前」をデザインする必要が出てきて…という話。
また本編でのすずさんの服装から、当時の「和装から洋装へ」の移り変わりについての話になり、当時の小学校の卒業アルバムからの確認など。
昭和8年ごろに洋服の子が出始めて、昭和10年には洋服の方が多くなっていく様が、年を追って示された。
戦時中もスカートやズボン履いてた写真とか、もんぺは今で言うジャージみたいな感覚で、よそ行きで着る服じゃなかったとか。
これらの例に限らず、とにかく反映されてる資料の物量が半端ない。
「時代の記録と記憶から、風景を再構築する」作業の途方もなさを痛感した。
そして流れるパイロットフィルム。そこにあったのは間違いなく「この世界の片隅」の風景だった。
何かが繋がった。
自分の幼少期の風景と、「そこ」が地続きなんだ、そう思ったら涙が出た。
更に本編冒頭となる「冬の記憶」のフィルム。音声・音楽なしで6分ほど。
完成したのは15日とのことで、広島と大阪のみで上映された。
これが広島で流れたということは、中島本町のシーンを「地元の方」にお見せできたということで。
これで俺の出資目的は半分くらい果たされたようなモンです。いやホントに。
あぁ本当に映画になるんだ。そしてここに「戦中の広島市内の音」が乗るんだ…。
完成には、この20倍のフィルムが必要になるとのこと。まだ始まったばかり。
それでもこの日、この映画が期待に違わぬ素晴らしいものになることは確信できた。
2016年秋。公式からの情報とともに、公開を楽しみに待ちたいと思う。
(余談)
支援メンバーの大半が10,000円以上コースになり、クレジット表記をどうするか悩ましいとのこと。
そこは洋画風で画面いっぱいに早いスクロールでもいいんじゃないかと。
つーかこれ海外版も作ってほしいなぁ。一応それを見越してクレジット名は本名のローマ字表記で希望出してるんだけど。
そしてまた空に散る-ぼくらが旅に出る理由-
人は旅をする生き物で、旅に出るのには様々な理由がある。
たとえば「気分の問題」だったり、「ビジネス」だったり、「観光」だったり。
中でもオタ的な趣味を持ってる人種は「イベント」てのが多いんじゃなかろうか。
特に地方の人間だと、イベント参加のために大都市圏へ行くのはまさにそれ自体が「旅」だ。
これは大都市圏の人も、地方遠征をはじめ、普段の生活ではまず行かない場所・空間を訪れるのは、そこがどんなに近くても、ちょっとした「旅」だろう。
「見たいものを見に行く」「会いたい人に会いに行く」てのは、基本的な欲求だと思う。
…だって行きたいんだからしょうがないじゃないですかっ(謎の半キレ
話は変わって。
「イベント」ってのは、篠原美也子「空に散る」に出てくる「長い線の果て」にある数多の「星」だと俺は思ってる。
前回の「イベント」以降、いろんな生き方を、いろんな暮らしをしてきた人たちが、再会する場所。
そんな「星」はいくつもあって、それはたとえば「ライブ会場」であるし、俺が先月訪れた「東京競馬場」もそうだ。
ヤフオクドームは「勝利の空に浮かぶ(願望)若鷹軍団の星」だな。
夏と冬の有明は…「裏切りと欲望の星」か?
人によって、「星」を訪れる時期も順番も経路も違うし、描く軌跡も様々だ。
どんな線を描いてきたか、互いが歩んできた道を、確認する場所。
「星座が見える」場所。
そしてまた、空に散っていく場所。
今回の俺が目指した星は、東京・代々木第一体育館の「ゆかり王国」。
田村ゆかり2015春ツアーファイナル、アリーナ公演2daysだった。
ライブ本編については日記の方でだいたい書いた。ここで残しておきたいのは、映像コーナーのひとつ「バーチャルデート」に関して。
今回のバーチャルデートは、ゆかりんのツアー先で、公演の合間に収録されてた。
「君といろんなところに行きたい」という「ゆかりちゃん」を連れての全国ツアー、という体で。
松戸、静岡、高松、広島、名古屋が初日。
仙台、札幌、大阪、福岡、新潟が千秋楽。
まず「ツアー移動中にこんな映像撮ってたのかよ!」という驚きがあった。
(これまでは「移動中のゆかりん一座のオフショット」的な風景だった気がする)
俺が行った広島の映像は大久野島、通称「うさぎの楽園」。
空港への移動中に寄ったのかな。
福岡はベイサイドプレイス。
ポートタワーに昇ったあと、サンプラザと国際会議場。「この2つは行ったことあるんだ」と。
そして「いつかあそこに連れて行って」と、海を挟んだマリンメッセ福岡を見ながら。
…あそこスタンド9,000人だっけ。単発で大みそかカウントダウンとかなら何とかなるんじゃ?(弱気
でもいつか、ゆかりんがあの会場でやると信じてます。
で、両日とも、映像の最後で言ってくれた言葉。
「ありがとう。君がいろんなところに連れて行ってくれたんだよ。」
その時、CCH(さいたまスーパーアリーナ2Days)ラストの「こんな大っきな会場に立たせてくれてありがとう」が頭をよぎったりもして。
そらガチ泣きしますよ。
こっちこそ「ゆかりんのライブがあるから訪れた場所」が、どれほどあるのかと。
どれだけいろんな会場を、場所を、街を、世界を。「星」を、知ることが出来たのかと。
感謝するのはこっちの方ですよと。
そして、「これからも、いろんなところに行こうね」。
そらもう「ゆかりのためならどこへでも!」ですよ。
俺らが連れて行くし、連れて行ってもらいますよ。
今日この日が終わって、また俺たちは、再会を期してそれぞれの空に散る。
次はどんなところに連れて行ってくれるだろう?
どんなところへ連れて行ってあげられるだろう?
そしてそれまでに、自分はどんな道を描いて行けるだろう?
願わくばその道が、その星座が、誰にも恥じないものであるように。
「ではまた。行ってきます」